写真を撮られる方でレタッチや色補正を行う際にPhotoshopとLightroomのどちらを使うか悩まれる方は多いと思います。
私は仕事でずっとPhotoshopを使用してますが、今回ははカメラマン目線で、どちらを使うべきか、使い分け方などをご紹介していこうと思います。
PhotoshopとLightroomの違い
一言で違いを書くとすると以下のとおりです。
・Photoshop…画像加工(無限に何でも出来るレベル)
・Lightroom…画像の管理と一括編集、RAW現像、スマホでも使用可能
画像加工においてはPhotoshopの方が機能が多くて「Lightroomでしか出来ない加工」のようなことはほぼありませんが、「こういう場合はLightroomの方が便利」というところは沢山あります。
特徴
ここではPhotoshopとLightroomのそれぞれの特徴を深堀りしてみます。
Lightroomの特徴
Lightroomは写真編集と管理が得意です。
ここでいう写真編集はいわゆるカメラマンがイメージする「RAW現像」や「レタッチ」です。
例えばトーンカーブでシャドウ部分を上げるとか、ハイライト部分に青味を足すとか。
色や明るさの調整は非常に柔軟性が高く、“画像”というより“写真”に特化しているイメージです。
2021年10月にマスク機能が追加されたことで、部分補正の自由度が上がりましたが、このせいでPhotoshopとのすみわけがわかりにくくなった気がします。
また、管理や整理整頓の面で非常に優秀です。
アルバムやスタック(同じようなカットをグループ化)という機能で整理したり、キーワードやメタデータで検索も出来ます。
顔認識やタグ付け出来るのも非常にありがたく、写真選びの効率が抜群です。
スマホでも使用出来るため、個人的にはスマホでよく使ってます。
Photoshopの特徴
Photoshopについては、一言で書くのが難しいくらい沢山の機能があります。
ゼロから現実世界みたいな画像を作り込めるくらいですから、正直「出来ないことはありません」と書きたいくらい、、、
画像補正でもペンツールなどで細かく選択範囲を選択して補正出来ますので、写真にある不要なものを取り除いたり、他の画像から一部を持ってきて合成したりもお手のものです。
例えば以下の画像
赤丸部分のクレーンを消したり
左端のビルを右側にも建ててみたり
レイヤー作っての作業が可能なため、複数のパーツをレイヤーにわけて、それぞれに補正をかけるなども出来ます。
例えば上の写真の左側のビルだけ明るくして色味を変えるとか。
ただ、Photoshopは1枚の画像を細かく作り込むことが得意なツールです。
大量の画像を整理したり、複数枚の画像に同様の色調整を行ったりするような作業ではLightroomに軍配があがります。
Camera Raw(PhotoshopのRAW現像用プラグイン)について
PhotoshopにもCamera RawというRAW現像のプラグインが実装されたため、Lightroomのようなことが出来て、こちらもすみわけを分かりにくくしてます。
ただ、Camera RawはLightroomの下位互換というイメージ。
大きなところでは、Lightroomでは出来る非破壊編集(いつでも元画像に戻れる)が出来ません。
まとめ
■Lightroom
・大量の画像を整理や一括編集が得意。画像編集ではRAW現像に特化。
・スマホでも使用可能
■Photoshop
・ゼロから何でも作れる万能グラフィックソフト。ただし大量の画像を管理するなどの機能は無い。
・PhotoshopにはCamera RawというRaw現像用プラグインもあるが、Lightroomの方が上。
以上をふまえて、個人的な意見は。
・趣味で楽しむレベルであればLightroomで十分。むしろPhotoshopのみだと管理が大変。
・さらに突き詰めたい場合はPhotoshop。ただし仕事レベルの方以外は不要。
あくまで個人的意見なので、趣味レベルだけどPhotoshop使ってみたい!という方は是非手に入れてみてはいかがでしょうか。
無限に遊べます、、、
ちなみに私は仕事の都合上昔からPhotoshopのインターフェイスに慣れているのと、Adore CCのコンプリートプランに入っているので、MacだとついPhotoshopを立ち上げてしまいます。
スマホで気楽にSNS投稿するような場合はLightroomです。
以上、最後までごらんいただきまことにありがとうございました!!!