カメラを始めてしばらくするとマニュアルモードで撮ってみたくなりますよね。
マニュアルモードについて勉強すると「絞り(F値)」「シャッタースピード」「ISO感度」という言葉にぶつかると思いますので、こちらについて解説したいと思います。
「前置いらね」って方は、目次の「絞り(F値)」あたりからご覧ください!
マニュアルモードで撮りたいぞ!
良いカメラ買ったものの、マニュアルモードが良くわからない方っていらっしゃいますよね?
オートモードなどのカメラまかせの設定から抜け出せない。
オートでキレイに撮れちゃうからなんとなくそのまま使ってる。
マニュアルモードで写真が真っ暗とかになったらどうしよう!とか
僕もそうでした。
もちろん全く悪いことではありません。
ほとんどの場合オートモードでもキレイに撮れます。
そしてなにより楽しければ何でもよい!!
マニュアルモードで撮るメリット
![](https://zigzagdiary.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_1713-2.jpg)
ただ、マニュアルモードを使うことで、撮影の幅が広がります。
例えばネットでよく見かけるきれいな天の川など星空の写真。
あれはオートモードでは難しいです。
マニュアルモードを理解出来ていれば、高級機材が無くても撮れます。
と言いながら作例がなくてごめんなさい。今度実家帰った時にでも撮ってきます(笑)
また、副産物的にカメラの仕組みが理解できます。
僕は格段にカメラが好きになりました。
思ってたより全然難しくないし、理解が深まることにより楽しさも格段に上がります!
「曖昧に理解している」という方も多いかもしれません。
是非この機会にきっちり覚えてみませんか?
覚えたうえで「オレはあえてプログラムオート!」とか言うと説得力が増してカッコいいかも!?(笑)
マニュアルモードとは?他のモードとの違い
まずは他のモードとの違いから見ていきましょう。
どのメーカーでも大体同じだと思うのですが、以下のモードがあると思います。
・フルオート
・プログラムオート
・絞り優先
・シャッタースピード優先
どのモードでも何かしらの部分をカメラが自動で設定してくれます。
マニュアルモードはすべての要素を自分で決める必要があります。
逆に言うと、すべての要素を好みに設定出来ます。
すべての要素というのが「絞り(F値)」「シャッタースピード」「ISO感度」の3つ。
写真の明るさ(露出と呼びます)はこの3つの要素で決まります。
写真をやってると色んな言葉が出てきますが、まずはこの3つだけ覚えましょう。
ひとつずつ見ていきます。
絞り(F値)
レンズには取り込む光の量を調整するために、羽根が内蔵されてます。
羽根を広げる(開放と呼びます)と光をたくさん取り込めますし、絞ると光を少ししか取り込めません。
また、開放寄りにするほどボケが大きくなります。
なんとなくイメージ出来ますよね。
![](https://zigzagdiary.com/wp-content/uploads/2022/06/3915f91d79fa1c88a69e3371cb52a316-1024x381.jpg)
ベテランカメラマンさんが「開放気味で撮る」とか「もっと絞った方が良かった」とか言ってるのはこのことです。
仕組みは人間の目とかなり似ていて、眩しいと目を細めたくなりますよね。
また、目を見開いて一点を見つめるとまわりがボケるはずですが、これも同じです。
生物の体ってすごい(話がそれた)
開放時(F値の数字が小さい状態)
・明るい写真になる
・ボケが大きい
絞り時(F値の数字が大きい状態)
・暗い写真になる
・ボケが小さい
シャッタースピード
シャッタースピードはシャッター幕というものの開け閉めの時間のことで、この時間を速くしたり遅くしたりすることで、光の量を調整します。
1秒、1/2秒、1/4秒、…1/250秒、1/500秒のような表し方をします。
開いている時間が長いと光を沢山取り込みますし、短いと少ししか取り込みません。
これも想像出来ますよね。
「明るくなるなら長くした方が良いよね?」と思うかもしれませんね。
写真は1枚の絵ですので、例えばシャッタースピードを10秒とかにして、動いてるものを撮るとブレまくって何の写真かわからなくなりますよね。
この理屈で、シャッタースピードを速くすると手ブレを防げます。
動いているものを撮る場合は速くするしかないですし、意図的にシャッタースピードを遅くして動きを出した写真を撮ることも出来ます。
![](https://zigzagdiary.com/wp-content/uploads/2022/06/552eb4aed1593e952e7a12c7b8a0e9e1.jpg)
(※画質を落としてます)
シャッタースピードが早い
・暗い写真になる
・手ブレしにくい
シャッタースピードが遅い
・明るい写真になる
・手ブレしやすい
ISO感度
読み方は「いそ」でも「あいえすおー」でも何でも良いですが、「いそ」って言う方が多い印象です。
ISO感度は、どの程度の光を取り込むかの感度です。
抽象的な考え方に見えるかもしれませんが、僕は「光に対して反応の良いフィルムと時間のかかるフィルム」という風にイメージすると腑に落ちました。
デジタルカメラだとISOを上げるとセンサーが光を増幅してくれます。
フィルムの場合はフィルムによってISOが決まってます。デカデカと「100」とか「400」とか書いてあります。
「じゃあ、ISO上げるだけで明るくできるじゃん!」ってなりますよね。
ISOは上げすぎるとノイズが入るのです。
めんどくさいですね、、、
ISO感度高い
・明るい写真になる
・ノイズが多くなる
ISO感度低い
・暗い写真になる
・ノイズが少ない
3要素のバランスを考えよう(適正露出)
どの要素も、「こっちを立てればこっちが立たず」という感じになってます。
コレ結構ポイントです。
もちろん「手ブレ」や「ノイズ」は基本的に避けたい。
ボケ具合も好みの感じにしたい。
けど、暗いのは嫌だ!
色々迷いますよね。
そこで救いの手を差し伸べてくれるのが「露出インジケーター(目盛り)」
丁度よい明るさ(適正露出と呼びます)を教えてくれます。
![](https://zigzagdiary.com/wp-content/uploads/2022/06/e0c3364f3770084adc899f0b9bdf1518-1024x231.png)
表示が真ん中にくれば適正露出。
最初はコレに頼るとよいと思います。
3要素を調整して、この目盛りが真ん中に来る状態にすれば「白飛びしすぎ」や「黒くつぶれてる」写真を防げます。
もちろんデジカメだと液晶モニターに反映されるので、そこでも判断出来ますし、ヒストグラムという便利な表示もあります。(※ヒストグラムについてはまた別途、、、)
3要素を決める優先順位
また、3要素のバランスを取る際の優先順位としてISO感度を最終手段にするのが無難です。
ノイズは避けたいので「必要以上にISOは上げない」というのは意識すると良いです。
F値やシャッタースピードは撮りたい場面で好みに調整。
ボケを大きく明るい写真を撮りたければF値は小さく、その分シャッタースピードを手ブレしない範囲で速くする。
とか、
動いているものを止まったように撮りたければシャッタースピードを速くして暗くならないようにF値を上げる。
などです。
まとめ
![](https://zigzagdiary.com/wp-content/uploads/2022/07/R0003675-1024x683.jpg)
僕のスタンスは常に「楽しければ何でも良い」です。
もうひとつあるのが、「カッコつけたい」です(笑)
正直自分がマニュアルモードを使いたくなった理由は「わかってる風」になりたいからでした、、、
他のカメラマンさんに「こいつオートで撮ってるなあ」とか思われるの恥ずかしいとか。(自意識過剰)
ほんとそれだけ。
フルオートモードでも楽しければ全然問題ないと思います。
けど、マニュアルモード使いこなせると写真が数段楽しくなるし、カメラに愛着がわきます!
そして使いこなせるとなんかカッコよい!(のか本当に、、、)
沢山書いたわりにひどいまとめになった、、、
最後までごらんいただきありがとうございました!